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機動戦士ガンダム 水星の魔女のヒロイン、ミオリネ・レンブラン。
物語の中心人物でありながら、Googleの検索窓に彼女の名前を入れると、こんなネガティブなワードがずらりと並びます。
- ウザい
- 嫌い
- 性格悪い
正直に言うと、私も第1話を見た直後は眉をひそめてしまいました。
なんだこの偉そうなヒロインは…
初対面のスレッタに対する当たりの強さや、自分の都合で周りを振り回す姿に、イラッとした視聴者も多いはずです。
なんでこんなに偉そうなの?何様なの?
そう疑問を持つのも無理はありません。
しかし、物語を最後まで見届けた今、私の評価は180度変わりました。
彼女は性格が悪いのではなく、不器用すぎるだけ。
いや、むしろその不器用なギャップこそが最高にかわいいのでは?
この記事では、なぜミオリネがこれほどまでに不人気と言われてしまうのか冷静に分析します。
そして、私が彼女を実は天然でかわいい最高のヒロインだと確信するに至った理由を、具体的なエピソードや実体験を交えて本音で語ります。
もくじ
ミオリネが不人気でウザい?性格が悪い・嫌いと言われる3つの原因
アニメ放送中、SNSや掲示板では彼女に対するアンチコメントが散見されました。
なぜ彼女はここまで視聴者をイラつかせてしまったのでしょうか。
その原因は、彼女の初期の言動にある3つの要素に集約されます。
具体的にどのシーンが視聴者の神経を逆撫でしたのか、ファンの目線であえて辛口に振り返ってみましょう。
ダブスタクソ親父批判のブーメランとワガママな言動
ミオリネの代名詞とも言えるセリフ、ダブスタクソ親父。
これは自分の父親(デリング)に向けた言葉ですが、視聴者からは盛大なツッコミが入りました。
それ、お前が言うな
彼女は父親の支配を嫌い、私の人生を勝手に決めるなと叫び、地球への脱出を画策します。
その気持ちは分かりますが、一方で自分自身もスレッタの意思を無視して花婿として扱ったり、地球寮のメンバーを勝手に会社設立に巻き込んだりと、やっていることは父親と同じ支配そのものだったからです。
特に序盤の脱走シーンでは、偶然居合わせたスレッタを巻き込んだ上に、失敗したらスレッタのせいにするような態度をとりました。
この自分は特別扱いのお嬢様という無自覚なワガママさと、言ってることとやってることが違うブーメラン発言。
これが多くの視聴者にウザいと感じさせる最大の要因となりました。
スレッタへの暴力・暴言がひどすぎる
特に第1話〜第3話あたりのミオリネは、主人公であるスレッタに対してあまりに冷淡でした。
おどおどしているスレッタに対して、以下のような見下す発言を連発しています。
- 水星ってお堅いのね
- 田舎者はこれだから
さらに衝撃的だったのは、物理的な暴力描写です。
スレッタに頭突きをかましたり、突き飛ばしたり、胸ぐらを掴んだり…。
いくら必死だったとはいえ、右も左も分からない転校生のスレッタに対する態度は目に余るものがありました。
これを見ていくらなんでもやりすぎ、シンプルに性格が悪いと感じて嫌いになった人も少なくありません。
スレッタが純粋でいい子なだけに、ミオリネの攻撃的な態度は余計に悪目立ちしてしまいました。
謝らないプライドの高さがかわいくない
ミオリネは基本的に謝りません。
自分の脱走計画にスレッタを巻き込んで失敗しても、会社の設立で地球寮のメンバーをこき使っても、素直にごめんやありがとうを言うシーンは極端に少ないです。
チュチュ先輩が激怒するのも無理はない態度でした。
この常に上から目線な態度は、従来のアニメヒロイン像である守ってあげたくなる健気な女の子とは真逆です。
プライドが高く、自分の非を認めないその姿勢は、視聴者にかわいくない、生意気な金持ちという印象を強く植え付けてしまいました。
結果として不人気というレッテルを貼られる一因となってしまったのです。
ミオリネは口だけで無能なのか?経営手腕から見る本当の実力
性格が悪いという批判と並んで多いのが、口だけで何もできない、無能という辛辣な意見です。
確かに彼女はモビルスーツの操縦技術もなく、戦闘においては無力に見えるかもしれません。
スレッタの後ろに隠れているだけに見えることもありました。
しかし、彼女の本当の武器は別の場所にあります。
結論から言えば、ミオリネは無能どころか、作中屈指の政治力と経営手腕を持った切れ者です。
女子高生が株式会社ガンダムを設立した交渉力
彼女の能力が爆発したのは、やはり第7話での株式会社ガンダムの設立シーンでしょう。
スレッタとエアリアルが処分されそうになった絶体絶命のピンチ。
大人たちが寄ってたかってエアリアルを廃棄しようとする中、彼女はドレス姿でパーティー会場に現れました。
そして父親であるデリング総裁や、ベネリットグループの重鎮たちを相手に真っ向から交渉を仕掛けたのです。
ただのワガママ娘なら、泣き叫んで終わりです。
しかしミオリネは、以下の2点を提示し、百戦錬磨の大人たちから投資を引き出すことに成功しました。
- ガンダムの呪いを解くというビジネス的な価値
- 命を救う医療技術(GUND医療)への転用
あの短時間で事業計画を練り上げ、数百億規模の出資を取り付ける。
この圧倒的な度胸と交渉力は、並の大人でも真似できません。
ライバル「シャディク」すら認める知性
作中にはシャディクという切れ者のライバルが登場しますが、彼はミオリネの能力を高く評価していました。
無能であれば、シャディクほどの男が執着するはずがありません。
彼はミオリネが持つカリスマ性と、目的のためなら手段を選ばない合理性を認めていたのです。
彼女が動かなければ、スレッタは退学になり、エアリアルは廃棄されていたはずです。
総裁選への出馬を決めたのも、自分のプライドのためではなく、スレッタたちが穏やかに暮らせる世界を作るためでした。
自分の手を汚してでも、頭を下げてでも目的を達成する。
その泥臭い行動力こそが彼女の実力であり、口先だけのキャラではない何よりの証明です。
【体験談】ミオリネは実は天然でかわいい!私が評価を手のひら返ししたシーン
ここまで散々性格が悪いと言ってきましたが、ここからが本題です。
私がミオリネを嫌いになれなかった理由。
それは、物語の随所で見せる強烈なギャップ萌えに完全にやられてしまったからです。
部屋が汚い・生活力皆無なポンコツぶりがかわいい
個人的に一番衝撃を受けたのが、彼女の私生活です。
見た目は銀髪の美少女で、成績優秀、経営手腕も抜群な完璧なお嬢様。
さぞ優雅な生活をしているのかと思いきや、実は部屋がめちゃくちゃ汚いという設定、最高すぎませんか?
第2話などで描かれた部屋の様子は衝撃的でした。
脱ぎ散らかした服、乱雑に置かれた荷物。
温室の手入れには熱心なのに、自分の生活スペースには無頓着。
スレッタに「片付けましょうか?」と言われて、少しバツが悪そうにする姿を見た時、私は思いました。
あ、この子、意外とポンコツでかわいいな
完璧に見せておいて、実は一人では何もできない生活能力の低さ。
タイツを履くのさえ面倒くさがるズボラさ。
この天然な隙があるからこそ、彼女は憎めないのです。
スレッタがいなければ生活が破綻していたかもしれない、そんな放っておけない感がたまりません。
ビジュアルが強すぎる!銀髪・黒タイツ・アホ毛の破壊力
内面だけでなく、ビジュアルの強さについても語らせてください。
ミオリネのデザインは、アニメファンのツボを的確に突いています。
- 透き通るような銀髪
- 特徴的なアホ毛
- あえての黒タイツ
あのお洒落な制服に、少し透け感のあるデニール数の黒タイツを合わせるセンスは抜群です。
OPやEDで見せるふとした表情の美しさは、性格のキツさをチャラにするどころかお釣りがくるレベルです。
性格はキツイけど顔が良いから許す、という視聴者も多かったはず。
黙っていれば深窓の令嬢なのに、口を開くと毒舌。
このビジュアルとのギャップも、彼女がかわいいと言われる大きな理由でしょう。
トマトへの愛情が異常?不器用な優しさに気づいた瞬間
ミオリネを語る上で外せないのがトマトです。
彼女にとってトマトは、亡き母親との思い出であり、唯一心を許せる聖域(温室)の象徴です。
普段は誰に対してもツンツンしていて冷たい言葉を投げかけるのに、トマトを世話している時だけは本当に穏やかで優しい表情をします。
そして、彼女がトマトを分けてくれるというのは、最大級の信頼と愛情の証です。
地球寮のメンバーにトマトを振る舞ったり、スレッタに食べさせたり。
言葉でありがとうや好きと言うのが死ぬほど苦手な彼女が、黙ってトマトを差し出す。
その不器用すぎる優しさに気づいた時、彼女のことが一気に好きになりました。
言葉じゃなくて態度で示すタイプの究極系がここにあります。
スレッタに見せるツンデレな表情の変化
物語が進むにつれて、スレッタを見る目が変わっていく過程も尊いです。
最初は道具や盾、あるいはウザい田舎者としてしか見ていなかったのに、スレッタの真っ直ぐな言葉に触れ、次第にかけがえのないパートナーとして意識し始めます。
特に第11話で、すれ違っていたスレッタと仲直りするシーン。
- ずっとそばにいて
- 私に勝ちなさいよ!
こう伝えたシーンは、彼女の孤独と弱さが爆発した名シーンでした。
強がっているけど、本当は寂しがり屋で、誰よりも愛されたがっている。
でも素直になれないから、命令口調になってしまう。
そんな人間臭いツンデレの部分を見てしまっては、もう応援するしかありません。
株式会社ガンダムのPV撮影で見せた、あの「やらされてる感」満載の棒読み演技も、彼女のポンコツかわいい一面を象徴していましたね。
最終的に彼女が見せた、憑き物が落ちたような笑顔。
あれを見るためだけに全話見る価値があると私は思います。
まとめ:ミオリネはウザいどころか最高のヒロインだった
最初はウザい、嫌いから入った視聴者も、最終的には彼女の魅力にハマってしまう。
ミオリネ・レンブランは、そんな不思議な引力を持ったキャラクターです。
- 初期のワガママや暴言は、不器用さと孤独の裏返し
- 口だけでなく、大人と渡り合う結果を出す行動力と知性がある
- 実は部屋が汚い天然で、黒タイツが似合うトマト愛好家
もし、まだ序盤を見てミオリネ苦手だな…性格悪いなと思っている人がいたら、ぜひ最後まで見てください。
無能なんてとんでもない。
彼女こそが、物語を動かし、スレッタを救った最高のパートナーです。
きっとあなたも、その不器用なギャップの沼から抜け出せなくなるはずです。
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