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機動戦士ガンダム 水星の魔女の主人公、スレッタ・マーキュリーの言葉といえば「逃げたら一つ、進めば二つ」がよく知られています。
ただ、スレッタが残した言葉はこれだけではありません。

エアリアルへ向けた言葉、ミオリネへ向けた言葉、母プロスペラへ向けた言葉。向き合う相手が変わると、スレッタの言い方も変わります。
- 第1話から最終盤までのセリフを話数順に紹介します
- どの場面で、誰に向けた言葉なのかもあわせて書いています
- エアリアルとの関係が変わっていく流れも追えます
話数順に並べると、同じ人が話しているのに、言葉の向きが少しずつ変わっていくのが見えてきます。
どの場面で誰に向けた言葉なのかと、公式で確認できた出典もあわせて載せました。
スレッタ・マーキュリーの名言・セリフ一覧
お母さんが言ってました。逃げたら一つ、進めば二つ手に入るって
第1話「魔女と花嫁」で、グエル・ジェタークとの決闘中にコックピットへ乗り込んだミオリネへ向けた言葉です。
続けて「逃げたら負けないが手に入ります。でも進めば、勝てなくても手に入ります。経験値も、プライドも…信頼だって!」と話します。
母プロスペラから教わった言葉で、スレッタが前に出るときの理由になっています。
スレッタの言葉としていちばん知られているのはこの一節で、公式グッズのFamous Linesにも採用されました。
個人的には、この記事をここだけで終わらせるのはもったいないと思っています。この言葉は借りものとして始まり、最後には手放されるからです。
※公式グッズでは第12話「逃げ出すよりも進むことを」の言葉として扱われています。第1話と第12話の両方で語られる母の教えです。
エアリアルは、たかがじゃありません!私とずっと一緒に育った、私の家族なんです!

同じく第1話、エアリアルを軽く扱われたことへの反論です。
スレッタは基本的に引っ込み思案ですが、エアリアルのことになると言い返します。
機体を「道具」ではなく「家族」と呼ぶのが、この時点でのスレッタとエアリアルの距離です。

逃げない人を笑うのはダメなんです

第3話「グエルのプライド」で、グエルとの再戦を嘲笑したセセリア・ドートへ返した言葉です。
直前まで戦っていた相手をかばう形になっています。
自分が勝った相手であっても、逃げずに向かってきたことは笑うものではない。そういう線の引き方をしています。
おどおどした話し方のまま、言うべきことだけはっきり言う。スレッタの芯が最初に見えるのはこの場面だと思っています。
※出典によって「ダメです」「ダメなんです」と語尾の表記が分かれています。
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だって、だって!やりたいことリスト、全然埋まってない!
同じく第3話、学校でやってみたかったことを話す場面です。
スレッタは水星から編入してきた生徒で、学園生活そのものが初めての経験でした。
決闘や企業の思惑とは別に、友達をつくることが本人にとっての目的だったことが分かります。
よかったね、ミオミオ
第3話、決闘に勝った直後にミオリネをあだ名で呼んだ一言です。
「友達をあだ名で呼ぶ」がやりたいことリストに入っていて、その勢いのまま実行しています。
なおミオリネ本人には強く拒否されました。

※出典によって「よよよ……よかったねミ……ミオミオ!」と、言いよどみまで含めて記載される場合があります。
子供の頃から一緒だったから、エアリアルは私の大切な友達で…家族なんです
第5話「氷の瞳に映るのは」で、エアリアルとの関係をあらためて語った言葉です。
第1話の「家族なんです」と同じ言い方が、ここでも出てきます。
一度きりの勢いではなく、スレッタの中で固定されている認識だと読み取れます。
誕生日を祝ってくれる人、います。私もいます
第6話「鬱陶しい歌」で、誕生日の話になったときの返事です。
誕生日を祝う相手がいない、という話の流れで出てきます。
短い返事ですが、自分から関係の中に入っていこうとする姿勢が出ています。
これからは私も、エアリアルのこと守るから!お母さんのために!

第7話「シャル・ウィ・ガンダム?」で、エアリアルへ向けて口にします。
第1話・第5話では、エアリアルは一緒に育った家族であり、スレッタを乗せて戦ってくれる存在でした。
ここで「私も守る」という言い方に変わります。
守られる側から、守る側へ。エアリアル関係のセリフを話数順に並べると、この一言で向きが変わったことがはっきり分かります。個人的にはここが最初の分岐点だと思っています。
約束したんです。ミオリネさんの誕生日まで私、負けません!

ミオリネと交わした約束を果たすために戦うと宣言した言葉です。
第1話でミオリネのために決闘へ出たときとは違い、今度は自分から引き受けた約束が理由になっています。
ミオリネがどういう人物なのかは、ミオリネがウザい・嫌いと言われる理由でも書いています。
※このセリフは資料によって第12話とするものと第13話とするものがあり、今回確認できた範囲では話数を特定できませんでした。
大丈夫です。私とエアリアルがついてますから
第13話「大地からの使者」で、ミオリネを支える場面の一言です。
「私とエアリアル」と、二人分の主語で話しています。
第7話で「守る」と言ったあとのスレッタが、誰かを支える側に回っていることが分かる言い方です。
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だから、だから、私を選んでください!

第17話「大切なもの」で、グエルとの決闘中にミオリネへ向けて叫んだ言葉です。
決闘の最中に、勝敗ではなく自分を選んでほしいと伝えています。
第3話であだ名を拒否されたところから考えると、ずいぶん遠くまで来ました。

嫌だ。エリクトは渡せない
終盤、母プロスペラの指示を初めて断った言葉です。
それまでのスレッタは、母の教えを理由にして前へ出てきました。
最後は母の言葉を理由にせず、自分の意思で「嫌だ」と言っています。
母から借りた言葉で始まったスレッタの物語が、母を断る言葉にたどり着く。話数順に読んできた人ほど、この短さが効いてくると思っています。
※今回確認できた範囲では、このセリフの話数までは特定できませんでした。
スレッタ・マーキュリーの名言・セリフまとめ
スレッタ・マーキュリーのセリフを話数順に並べると、言葉の向きが少しずつ変わっていくのが分かります。
始まりは母プロスペラから借りた「逃げたら一つ、進めば二つ」でした。
そこからエアリアルを家族と呼び、第7話では自分が守ると言い、第13話では誰かを支える側に回ります。
ミオリネへの言葉も、頼まれて戦う立場から、自分で引き受けた約束へ、そして「選んでください」へと変わりました。
最後に出てくるのは、母の教えではなく自分の意思で言った「嫌だ」です。
借りた言葉で前に出ていた人が、自分の言葉で立ち止まる。どのセリフも短いのに、並べてみると一本の線でつながります。
気になったセリフがあれば、その話数から本編を見返してみてください。
「逃げたら一つ、進めば二つ」は出発点であって、到達点ではありません。
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